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言葉は「人を再生させる」

自分の想いを自分の言葉で操り、聴き手の心の奥底へ訴えるー

これが、歌にかける私の心情です。

幼い頃から音楽は大好きでした。おもちゃのマイクを片手に、テレビに向かってアイドルのモノマネをしていたらしい(本人記憶なし)です。

そんなオチャメ女子でしたが、気が付けば「将来は音楽家」が夢でした。

なぜ音楽が好きかは分かりません。生まれつきと言っておきましょう(笑)。
他には興味が持てず、ピアノに打ち込み、学生時代のクラブ活動は吹奏楽部でクラリネットを吹いていました。唯一の“寄り道”と言えば、小学生の時に宝塚歌劇にハマり、親に「タカラジェンヌになりたい!」と懇願したぐらいです(それでも芸術の世界からばブレず)。

そんな私が歌にハマったのは、多感な中学〜高校時代の複雑な心情の中でした。
ちょっとしたことで深く傷つき色々と自分を責めてしまう、そんな性格の私でした。

唯一の救いはやはり音楽だけ。
好きな曲を聴き、その時だけ嫌なことを忘れられる…その中には思わず頷ける言葉がある。私は歌を普通に聴くだけでなく、歌詞を目で追いながら聴く癖がありました。そして、その言葉の中には私の心を「大丈夫…頑張れる」と思わせてくれる内容が多かったのです。

歌は、普段言えない内容や想いをメロディと言葉に乗せて届けられる。その言葉でこんなにも立ち直る力を与えてくれる。時に泣き、時に笑い、心を揺さぶることで感情が豊になれることが幸せ。
そして、ピアノとクラリネットのクラシック畑だった私は、自らの体で自らの言葉で表現することを目指し始めました。

今の私は、言葉ひとつひとつの持つ意味を考えて歌詞を綴っています。漢字ひとつでも意味が違うため、辞書で調べてから用いるほどなんです。
それも、私が歌詞を読みながら曲を聴いて心を揺れぶられたように、複雑な心が救われたように、今もどこかで心を曇らせている人へ…

一筋の光を射すことができれば、「再生させる」ことができれば……

それが私の歌う本望です。