詞(ことば)を綴る。想いを込める。

どーも!鬼退治しましたか?riecoです(*´ `*)

節分が終わり立春も過ぎ、暦の上ではもう春です。
実際2月はまだまだ寒さが厳しいですが、ココロだけでも暖かく緩やでいたいですよね♪

そんな解れかけたココロに、じんわり染み入るような「詞(ことば)」を届けることができたら、ワタクシにとってはこの上ない幸せなんです♡

そこで……

今回は「詞を綴る時の想いの込め方」と題して、私が今まで綴ってきた歌詞の中から何点か取り上げ、詞に込めた想いや背景を語らせていただこうと思います。

今回は(も?)深くて長~いお話になりそうです♡(笑)

HA.KO.NI.WA/Miniascape Ⅶ 

ユニットでの代表曲「HA.KO.NI.WA」。私にとってはとても思い出深い一曲です。

この詞を綴る時、ユニットのテーマを印象付けようと思っていました。やっぱり皆さんに知ってもらいたい、インパクトのあるユニットがいると思われたいので、まずユニットの創り上げる世界観を表現したいと思いました。

そこで、タイトルはユニット名をそのまま和訳したものに(Miniascape(ミニアスケイプ)=箱庭)。そしてこの「箱庭」というキーワードから色々想像を膨らませ、自身の想いも重ねて詞を綴っていきました。

でも、なぜ箱庭にしたのか、そこがまず気になりますよね?(笑)

箱庭とは、箱の中にひとつの小さなお庭を作っていく、工作みたいなもの。
緑の木々や草花、小鳥や動物たち、小さなベンチがあってもいいですね♪そんな感じで、自分が思い描く「理想の場所」を創り上げるのが、箱庭の醍醐味なんだそうです。
私達も、音楽で自分達にしか表現できない「たったひとつの世界」を創り上げていこうという気持ちで「箱庭」をテーマにしました。

そしてもうひとつ、この箱庭には別の意味合いもあるのです。

実際箱庭を作る時、どうやら自分の深層心理的な部分も自然と表現されてしまうそうで、作者の想いや精神的な部分も分かってしまうと言われています。そんな意味合いも含め「自分の心の中は誰にも邪魔されたくない」という想いも歌詞の中に含ませています。

いつか  全て消え去って
躊躇うことのない  明日へ
そこは  とても  眩しいだろう

 I don't have to tell a lie mind anymore....
(もう、自分に嘘つかなくていいのよ)

踊る  回る  描く  理想(ゆめ)を
誰も入れない  この箱庭(ばしょ)で...

こちらは「HA.KO.NI.WA」のサビの詞です。
箱庭というひとつのテーマから、人の心の中で起きる不安・自身への想い・理想や希望など、人なら誰もが持っていること、それは決して“誰にも邪魔されてはいけない”という、私の強い想いを込めて歌詞にしました。
なので、最後に「誰も入れないこの箱庭(ばしょ)で」と、綴っています。

自分達の表現する世界観は 誰にも邪魔させない

コレが、ユニットの想いですね。(厨二病みたい?笑)

希望の歌というよりかは、自分の想いを訴える暗く寂しい要素も含まれています。
この曲を聴いて心に響く方は、きっと、いろんな人生の経験をしてきたのかな…と思える一曲です。

朝が来ない国/Miniascape Ⅶ 

次は「朝が来ない国」という曲。
タイトルだけでなんか“影”が見えますね。朝が来ないんですから…(笑)

この曲はとても複雑な想いの曲と言っていいでしょう。絵で言うと抽象画のような感じかも知れません。

私のユニットは「影」の部分を表現することに重きを置いていたので、その影を思いっきり表現してみよう…と言うことで、相方(作曲担当)から、「朝が来ない国」という言葉と、出来た曲をもらい綴った一曲です。

感じている 今、頬を伝う 
何も見えぬとも 一筋の夢

人間(ひと)は時として 意志(こころ)を失えば
自ら歩き出す 宛の無い国(ばしょ)へと

さぁ、何処へ行こうか 身を任せてく...
地図も何も要らない 私はこのまま... 

コレが、曲前半の歌詞です。
どうでしょうか…退廃的というか絶望感が見えますね。読んでて思わず暗〜くなってしまいます。

でも、コレには一筋の光があるのです。(突然ですが…笑)
上の歌詞の中だと「何も見えぬとも 一筋の夢」が光のひとつなのですが、他にも少しずつ散りばめられています。

曲の間奏前の英語のセリフ

I need nothing...(何も要らない)
I see nothing... (何も見えない)
But, I have oneself... (でも、意識はある)
And, I have feeling... (感じる事もできる)
Yeah, let’s go as it is...(そうだ、このままでいいんだ)
エンディング

感じている 今、頬を伝う
何かが見えたら... 

どうでしょうか…光は見えたでしょうか?
人生の中でどん底に落ちたとしても、その暗闇の中ででも目をしっかり見開き、自分自身さえ保っていれば、いつかは光のある方へ進むことができる。「光があれば影がある」という言葉がありますが、私はその反対で「影があれば光がある」と思うのです。

人生捨てたもんじゃない
前を見ていれば 必ず良いことが待ってる

この曲に込めた、私が一番言いたい想いです。
もし、人生を諦めかけている人がいれば…この曲を一度でいいので聴いて欲しいですね。(切実)

riecoの陰と陽(最後に)

そんな訳で、今回はとても深く(時に重く?笑)語らせていただきました。
私の作詞家としてのイメージや、普段のゆるゆるとした話口調や表情から、ガラッと印象が変わったのではないでしょうか?

それでいいんです。それが、私なのですから(笑)。

優しい癒しの部分もあれば、その分寂しい影の部分も持ち合わせる。そのふたつの表情があるから、それぞれが色濃く出ている。それが、私なんだと思います。
ついでに、血液型がABなので、二重人格とでも言っておきましょう♪(関係ない…笑)

これからも、こんな自分に素直に忠実に、自分の想いを大切に綴っていけたらと思います。そして、この私の気持ちに寄り添ってくれる、賛同してくれる人がひとりでもいてくれたら、とっても嬉しいですね。

また、riecoソロの曲がリリースされたら、その時はまた別の私(癒しの部分?)が見れるかも知れません。乞うご期待♡(笑)

では、また想うことがあれば語りますね(*´ `*)

この記事を書いた人

rieco

自分の想いを自分の言葉で操り、聴き手の心の奥底に訴えるボーカリスト。
独特の柔らかい低音域とハスキーボイスの持ち主。